日本HPとSOLIZE Productsは、自動車や家電メーカー向けに補給部品の生産や管理に関するコンサルティングサービスを開始する。補給部品をオンデマンドで直接3D造形することにより、金型の管理コストやメンテナンス工数の大幅削減を目指す。
日本HPは2018年7月6日、同社の「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」を導入したSOLIZE Productsと協力し、同月より自動車や家電メーカー向けに補給部品の生産・管理に関するコンサルティングサービスを開始すると発表した。
両社が提供するサービスでは、造形のスピードと品質に優れたHP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューションを活用する。自動車や家電製品の補給部品を、従来工法ではなくオンデマンドで直接造形することで、金型の管理コストやメンテナンス工数の大幅削減を目指す。
従来の3Dプリンティングによる造形方式と比べて、最大10倍の造形スピードで高品質の部品を生産できる。自動車のホイールセンターキャップを例に取ると、16時間(後処理工程を除く)で480個のパーツが造形可能だ。
SOLIZE Productsは、顧客企業が有する補給部品の中から、同ソリューションでの造形に置き換えられる部品を選定。3Dプリンティングに合わせて最適に設計し、日本HPの技術支援を受けながら、最終製品へ向けて顧客企業と共に実装検証していく。
検証後、置き換え可能な部品については、SOLIZE Productが部品造形を受託する、あるいは顧客企業に対して、HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューションの導入、運用サポートを提案する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.