脳磁計測システムを国内市場向けに発売医療機器ニュース

リコーは、国内市場向けに脳磁計測システム「RICOH MEG」を発売した。同システムは熊谷総合病院の「PET総合検診棟」での採用が決定しており、最新鋭の医療機器とともに、病気の早期発見、早期治療、治療効果の判定に役立てる。

» 2018年07月25日 15時00分 公開
[MONOist]

 リコーは2018年7月9日、国内市場向けに脳磁計測システム「RICOH MEG」の販売を開始した。金沢工業大学の技術支援を受けつつ同社が開発したもので、2017年12月に発売した米国に続き、日本が2カ国目となる。

 RICOH MEGは、埼玉県熊谷市の熊谷総合病院に新設された「PET総合検診棟」での採用が決定している。デジタルPET-CTや放射線治療装置のトモセラピーなど最新鋭の医療機器とともに、病気の早期発見、早期治療、治療効果の判定に役立てられる。

 脳磁計測システムは、頭部の神経細胞の活動に伴って発生する極微弱な脳磁場を無侵襲で計測し、リアルタイムで脳の神経生理学的機能を測定して脳磁場を解析。脳磁図を作成することができる。

 脳の神経生理学的機能を可視化し、脳の状態を把握できるため、てんかんの診断などに用いられる。今後、認知症など他の疾患への応用も期待される。

photo 脳磁計測システム「RICOH MEG」(クリックで拡大) 出典:リコー
photo 熊谷総合病院 PET総合検診棟(クリックで拡大) 出典:リコー

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