リクルートキャリアが、転職決定者を対象とした「入社を決めるにあたって、誰から影響を受けたか」についての調査結果を発表した。回答者の44.9%が、入社の決め手になった人として「配属される職場の職場長、責任者」を挙げた。
リクルートキャリアは2018年6月26日、転職決定者を対象とするアンケートの調査結果を発表した。
同調査の中でも、今回発表されたのは「入社を決めるにあたって、誰から影響を受けたか」に焦点を当てた内容だ。調査対象は、同社の転職エージェントサービス「リクルートエージェント」の登録者で、そのうち1201人から回答を得た(男性837人、女性364人)。
「入社を決めるにあたって、誰からの影響がありましたか」と尋ねたところ、「配属される職場の職場長、責任者」(44.9%)が最も多かった。続いて「入社企業の人事」(32.4%)、「友人・知人」(27.4%)が上位3位を占めた。
これを年代別に見ると、40代以上は他の年代と比べて「配属される職場の職場長、責任者」が48.0%と特に多かった。また「入社企業の経営者」(35.1%)も20代、30代と比べて回答率が高かった。40代以上は転職先の会社の展望や事業が社会に与える影響などを経営者と確認した後に、入社の意思決定をしていることがうかがえる。
回答者を配偶者やパートナーがいる人(595人)に限った場合は、「配偶者」と答えた人が最も多かった(64.0%)。転職は家族の生活に与える影響が大きいことから、配偶者やパートナーに相談をしているようだ。
男女別に見ると、女性は「入社企業の経営者」を除く全ての項目で、男性よりも回答率が高かった。同社によると、これまでに実施した他の調査で、女性は「仕事内容」に加えて「職場環境」や「人間関係」を男性より重視する傾向があり、今回の調査でも、入社にあたって周囲の声をできるだけ参考にしていることが分かる。また、「入社企業の人事」が38.5%と高い理由は(男性は29.7%)、女性は出産や育児などライフステージの影響を受けやすいため、安心して働くことができる制度が整っているかを確認したいという思いが現れていると思われる。
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