さて、こうしたプロポーザルと並行して、2012年末〜2015年3月に掛けて、コスター氏は都合18回のミートアップを開催した(場所はサンタクララにあるHacker Dojoが多かったようだ)。多いときには150人ほどの参加者がいたようだから、まるっきり耳目を集めなかったというわけではないが、OSIoTの提案を受けて実装を行う、というレベルまでの関心を引くには至らなかったようだ。
デサイ博士は一通りの提案を作り終わった2014年4月でOSIoTを辞しており、ミートアップも2015年3月が最後となっている。肝心のコスター氏自身も2015年11月から主席研究員(Principal Research Engineer)としてSmartThingsに参画しており、OSIoTは事実上休眠状態となっている。OSIoTのプロジェクトページには3種類のプロジェクトが示されているものの、どれ1つとして活動していないのは明白である。
なんというか、IoTの標準化を個人ベースで始めるのはやはり無理がある、ということを身をもって示してくれたのがOSIoTではないか、という気がする。
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