2018年12月からテレビ放送が始まる8Kについての展示も行っている。アストロデザインの8K対応カメラで撮影した水中映像を、圧縮率1440倍、480倍、300倍の順に再生するデモでは、圧縮率が異なっても8K映像の美しさが変わらないことを示した。エンコーダー、再生のためのソフトウェアデコーダーはテクノマセマティカルが提供しており、これらはXeonを搭載したPCで実行されている。8Kモニターはシャープ製だ。
パナソニックの頑丈タブレット端末「タフパッド」には、インテルの3Dカメラ「RealSense」を採用した「空間採寸ソリューション」がある。展示では、タフパッドを使っての箱の採寸や、採寸した箱と貼付されたQRコードのひも付けによるデータ管理などが可能なことを示した。
インテルはカード型コンピュータ「Compute Card」を展開している。現状は、専用ドックに組み込んで使うのが基本だが、機器にカードを直接挿してコンピュータ化することも検討されている。展示では、LGディスプレイが試作したCompute Cardが組み込み可能なインテリジェントモニターを披露した。
ミライセンスが開発した3Dハプティクス技術も展示した。力覚、圧覚、触覚の“三原触”の組み合わせでさまざまな触覚を実現できるという。なお、触覚を感じるデモでは、手前から奥側に押し込むなどの動作を検知するために、インテルのRealSenseが用いられている。
米国オレゴン州のIntel Labsで開発された「Automotive User Experience Simulator」は、自動運転時のHMI開発を支援するためのものだ。「新たにMaaS(Mobility as a Service)への参入を目指す企業は、自動車メーカーやティア1サプライヤーのようにテストコースを持っていない。このシミュレーターを使えば、自身のMaaSのサービスに合わせた自動運転車のHMIを開発できる」(インテルの説明員)。また、RealSenseなどを使った乗員認識など、システムの改良も検討されているという。
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