ドアの外の機能としては、帰宅時の自動開閉、スマホへの家族の帰宅通知、来訪者通知と画像転送、遠隔地からの自動開閉などを備える。内側からの機能としては、液晶画面にタッチ機能(静電容量式)を備え、天気や交通情報の配信、家族の予定などを個人の状況に合わせて表示する、家電のオンオフ連携といったものがある。
自動開閉や来訪者通知については顔認証とAIを利用し、あらかじめ登録したデータに該当しない人物であれば情報や警告をスマートフォンに飛ばすなどの機能を検討する。日々の出先情報やスケジュール、伝言といった情報からは、AIが家族に必要な情報を提供したり学習したりする。話す相手や状況に応じた情報提供を特長とする。「ドアが執事のようにふるまう」ことをイメージしているとのことだ。
液晶画面表示ならではのデザイン表現機能も備える。季節や好み、気分などに応じてドアデザインを変更できる。建材としての機能も強化する。ドア両袖のガラス部には新素材のエアロゲルを練りこみ、断熱性を高める。
今回紹介した機能はコンセプト段階であるため、YKK APが“やってみたいこと”や思いがとにかく詰め込まれた状態である。今後、2020年の販売に向け、展示を披露しながら顧客の声を集め、市場ニーズに応じた搭載機能を決めていくことになる。
当日披露したデモにおいて、サラリーマン家庭を例にしていたことからも、一部の富裕層に向けたようなサービスではなく、一般家庭での利用も考慮にいれたプロジェクトであるとのことだ。販売価格としては1台130〜220万円くらいを目標としており、機能を絞ってより廉価にしていくことも検討している。「客の声を精査しながら、価格や盛り込む機能も決めていきたい」(YKK AP 事業開発部 部長 東克紀氏)ということだ。
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