名刺サイズのAndroidデバイスでIoT活用「スマホでもゲートウェイでもない」 : AI・人工知能EXPO
ビッグローブは、「第2回 AI・人工知能 EXPO」において、名刺サイズのAndroidデバイスを披露した。IoTのエッジデバイスに最適としており、スマートフォンのようにIoTデバイスとして不要なアプリを持たない一方で、LinuxベースのIoTゲートウェイと比べてアプリ開発が容易だという。
ビッグローブは、「第2回 AI・人工知能 EXPO」(2018年4月4〜6日、東京ビッグサイト)において、名刺サイズのAndroidデバイスを披露した。IoT(モノのインターネット)のエッジデバイスに最適としており、スマートフォンのようにIoTデバイスとして不要なアプリを持たない一方で、LinuxベースのIoTゲートウェイと比べてアプリ開発が容易だという。2018年4月末までに発売する計画で、価格は約4万円。
ビッグローブの名刺サイズAndroidデバイスのデモ。ノートPCの下にあるのがAndroidデバイス。ノートPCの画面には、Androidデバイスの10軸センサーの情報と、それらを基にした装着者の状態(歩行中、横になって休息中など)が示されている(クリックで拡大)
展示したAndroidデバイスは、Android 6.0(Marshmallow)ベースで、外形寸法は縦93.8×横57.4×厚さ15.4mm。名刺が91×55mmなので、ほぼ名刺サイズといえる。2.8インチの液晶ディスプレイの他、10軸センサー(地磁気3軸、加速度3軸、角速度3軸+圧力)とGPSを搭載。通信機能はLTE(au、NTTドコモ)、Wi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.1を備え、IPX5、IP6X相当の防水/防塵性能を持つ。加えて「車室内や工場内などでも利用可能な耐環境性能も一定レベルで有している」(同社の説明員)という。
このAndroidデバイスの最大の特徴は、さまざまな用途や使い方が想定されるIoT活用において、Androidの標準開発ツールでアプリケーションを開発できる点にある。「LinuxベースのIoTゲートウェイの場合、アプリケーション開発に専用のソフトウェア開発環境が必要なことが多い。しかし、IoT活用では開発スピードが要求されるので、利用できる人が多いAndroid標準開発ツールでアプリケーションを開発できた方がいいのではないか」(同説明員)。
また、IoT活用において市販のスマートフォンを使うことも多いが、不要なアプリが多数入っていることや、ルート権限が提供されていないことなどが課題になる。このAndroidデバイスは、業務に不要なアプリを排除してあり、ルート権限による端末制御(電源連動、アプリからのブートや停止)も提供している。
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