AR技術を用いた技術伝承サービス : 製造ITニュース
アウトソーシングテクノロジーは、AR技術を用いて熟練工が持つ技術の伝承を円滑にするサービス「AR匠」を発表した。ゴーグル型端末を装着することで、作業者と遠隔地にいる熟練技術者が画面、視界を共有しながら作業を進められる。
アウトソーシングテクノロジーは2018年3月20日、AR(拡張現実)技術を用いて熟練工が持つ技術の伝承を円滑にするサービス「AR匠(エーアールタクミ)」を発表した。
AR匠は、ゴーグル型端末を装着することで、遠隔地にいる熟練技術者と作業者が作業中の画面、視界を共有しながら作業を進められるサービスだ。
熟練技術者は実際の作業状況を確認しながら指示を出すことができ、新人でも熟練技術者と同等に作業できるようになる。また、ゴーグルの画面上に手順書を表示することで、作業者が手順を確認しながら作業を進めることもできる。
体を動かして仕事が学べるAR匠は、基本的な知識だけではなく、実際の重さや音、色、温度など五感を使ってさまざまなノウハウを修得できる環境を構築することができる。
建設業や製造業など、ものづくり業界における技術伝承には、座学だけではなく現場で作業することで仕事を覚える「OJT」が適している。しかしOJTには多くの時間や手間がかかり、教える側の負担が大きいという課題があった。
(クリックで拡大) 出典:アウトソーシングテクノロジー
現場での作業イメージ 出典:アウトソーシングテクノロジー
将来の現場の予想(クリックで拡大) 出典:アウトソーシングテクノロジー
IoTで熟練技術者の技を盗め、生産技能伝承でダイキン工業と日立が協業
ダイキン工業と日立製作所は、IoTを活用し熟練技術者の技能伝承を支援する次世代生産モデルの確立に向け協業する。まずは空調機器の戦略技能の1つであるろう付け工程のデジタル化を実現し、今後さらに対象技能を広げていく方針である。
三菱のモノづくりを支える人材育成、4つのポイント
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3D CADで作った3Dデータを生かし切るVRとARの進化
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「VR=仮想現実感」は誤訳!? VRの定義、「製造業VR」の現状と課題
製造業VR開発最前線 前編では、VRやAR、MRの概要、製造業向けVRの他の分野のVRとは異なる特徴、これまでの状況などを説明する。
工場IoTは既に実益が得られる手段、カギを握る「目的」と「協創」
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技術伝承のトレンドは動画!? ツールも多種多様に
2008年6月25日から27日までの3日間、東京ビッグサイトにて「第19回 設計・製造ソリューション展(以下、DMS展)」が開催された。今回のDMS展では、技術伝承ゾーンが新設され、昨今の製造業における人材不足などの問題や、それに対する現場での取り組み方が垣間見えた。多くの来場者でにぎわう中、新人記者の見た今年のDMS展を報告する。
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