今回、私が参加したセッションは、MBDを用いたGD&T(幾何公差設計法)についての話でした。以前、サイズ公差を一例に、日本でのJISへのGD&Tの影響についてお話ししましたが、私はセッションに参加することで、本場、米国でのその盛り上がりだけではなく、既に運用がされている雰囲気を感じることができています。
講演では、MBDの有効性やその具体例に触れています。検査からMBDの詳細な設定方法に至るまで、積極的な質問や意見が交わされていました。
公差設計そのものについて特別に触れる内容はありませんでしたが、上の図のように最大実体公差(※2)についての考えやMBDでの設定方法についても講演されていたことはとても興味深いものでした。
私の経験では、日本国内ではあまり見られない内容だとも思います。北米でセッションを満員にするだけ話題が集中しているMBDについては、その活用方法を含め調べていく必要がありそうです。
GD&Tについては更に掘り下げていく必要がありますが、このGD&Tのお話は、別の機会にお話することにします。
次回は公差計算における正規分布や工程能力指数についてのお話から始めることにします。お楽しみに。(次回に続く)
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