横河電機は、統合生産制御システム「CENTUM VP」の機能を拡張した「CENTUM VP R6.05」を発売した。自社開発のLSI搭載プロセッサモジュールで部品改廃のリスクを低減し、システムの長期安定稼働を支援する。
横河電機は2017年10月24日、統合生産制御システム「CENTUM VP」の機能を拡張した「CENTUM VP R6.05」を発売した。
CENTUM VPは、プラントの設計から生産立ち上げ、稼働後のメンテナンス、改修、変更、運転終了まで、プラントのライフサイクル全般にわたって操作監視やエンジニアリング環境を提供する。石油や天然ガス、電力、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼、上下水道などのプラントに対応する。
今回の機能強化では、プラントを制御するコントローラー「フィールドコントロールユニット(FCU)」の重要な構成要素であるプロセッサモジュールとして、「CP471」を発売する。同モジュールは、新たに自社開発したシステムLSIを搭載し、部品改廃のリスクを低減。システムの長期安定稼働を支援する。
また、統合エンジニアリング環境「オートメーション・デザイン・スイート(ADスイート)」のテスト期間を短縮した。ADスイートは、制御アプリケーションをモジュール化し、類似の設備ごとに再利用できるようにするもので、エンジニアリング作業の効率を上げ、品質の均一化に貢献する。CENTUM VP R6.05では、モジュール作成時のテストツールの機能を改善し、従来の半分以下の時間でモジュールの作成が可能になった。
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