イーソルは、同社のeT-Kernelベースソフトウェアプラットフォームが、評価ボード「Armadillo-EVA 1500」に対応したと発表した。TRON資産とLinux資産を流用しつつ、多様な組み込み機器を想定した評価開発が効率的に行える。
イーソルは2017年7月6日、同社のマルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS「eT-Kernel Multi-Core Edition(eT-Kernel)」をコアとするソフトウェアプラットフォームが、アットマークテクノ製評価ボード「Armadillo-EVA 1500」に対応したと発表した。
eT-Kernelベースのソフトウェアプラットフォームは、ARM純正コンパイラをバンドルした統合開発環境「eBinder」や、USBホスト/デバイススタック、ネットワークプロトコルスタック、ファイルシステムなどの各種ミドルウェアを統合している。各種GUIツールへの対応実績があり、TRONとPOSIXの2つのAPIをサポートするため、μITRON/T-Kernel/Linuxなどのソフトウェア資産を活用できる。
評価ボードArmadillo-EVA 1500は、ルネサス エレクトロニクスのMPU「RZ/G1M」を搭載。RZ/G1Mは、3DグラフィックスやフルHD動画に対応したビデオプロセッサと高速インタフェースを採用しており、高度なマルチメディア処理が可能だ。
今回、eT-KernelベースのソフトウェアプラットフォームがArmadillo-EVA 1500に対応したことで、ソフトウェア開発において、TRON資産とLinux資産を流用しながら多様な分野の組み込み機器を想定した評価開発が高品質・低コスト・短期間で可能になる。なお、eT-Kernelは、ISO 26262(自動車)/IEC 61508(産業機器)などの各種安全規格に対応しており、産業ロボットや監視カメラといった高い安全性が要求される機器に適している。
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