米NVIDIAは、Green500リストのトップ13のスーパーコンピュータが同社の「Tesla AI スーパーコンピューティング プラットフォーム」を採用していると発表した。上位13位の全てがNVIDIAの「Tesla P100 GPU」を搭載している。
米NVIDIAは2017年6月21日(現地時間)、Green500リストにおいて、トップ13のスーパーコンピュータが同社の「Tesla AI スーパーコンピューティング プラットフォーム」を採用していると発表した。
Green500は、世界最高のエネルギー効率を誇る高性能コンピューティング(HPC)システムをランク付けしたもの。上位13位のシステム全てがNVIDIAのデータセンターアクセラレーター「Tesla P100 GPU」を搭載し、うち4団体は同社のAIスーパーコンピュータ「DGX-1」をベースとしている。また、同社のHPCアーキテクチャ「Kepler」に比べ、「Tesla GPU」の性能が3倍に向上したことを示すパフォーマンスデータも公開した。
Green500リストの1位は、Tesla P100 GPUを搭載した東京工業大学の「TSUBAME 3.0 システム」で、1W当たり14.1G FLOPSの電力効率を記録した。これは、前回1位で今回10位にランキングしたNVIDIA「SATURNV」の効率を50%も上回る。2〜6位には、Yahoo Japan、産業技術総合研究所、理化学研究所革新知能統合研究センター、ケンブリッジ大学、スイス国立コンピューティングセンターが続いた。他にも、E4 Computer Engineering、オックスフォード大学、東京大学などがNVIDIAを採用しており、上位13位にランクインした。
併せて、次世代GPUアーキテクチャ「Volta」をベースとするアクセラレーター「Tesla V100」を年内にオンライン提供する米エネルギー省の「Summit スーパーコンピュータ」において、200P FLOPSの64ビット浮動小数点性能と、3E FLOPS以上のAIパフォーマンスを実現する見込みであることを発表した。
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