ポリマーの比誘電率変化でシンプルに湿度検知、タイコエレクトロニクス人とくるまのテクノロジー展 2017

タイコエレクトロニクス ジャパンは「人とくるまのテクノロジー展2017」において、ガラスの曇りを検知するセンサーを出展した。

» 2017年05月31日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 タイコエレクトロニクス ジャパンは「人とくるまのテクノロジー展2017」(2017年5月24〜26日、パシフィコ横浜)において、ガラスの曇りを検知するセンサーを出展した。車内の湿度に合わせて空調を細かく制御することで燃費改善や電力消費の低減につなげる。

車内の湿度を検知するセンサーのチップ(左)とパッケージ(右)(クリックして拡大)

 同社の湿度センサーは、General Motors(GM)やChrysler(クライスラー)、Renault(ルノー)向けに納入実績がある。上級モデルを中心に採用が増えているという。ルームミラーの裏側に設置するタイプで、HVACユニット内に湿度センサーを配置するよりも正確に車内の湿度を検知できる。

 センサー内のポリマーの比誘電率が水分で変化し、これによって静電容量が変動することで湿度を検知する。シンプルな構成とすることで、結露状態からでも迅速に検知性能が復元するとしている。

シンプルな構成で湿度を検知できるのが特徴 シンプルな構成で湿度を検知できるのが特徴(クリックして拡大) 出典:タイコエレクトロニクス ジャパン
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