三菱電機はスマート工場基盤を訴求、欧州発のシンプルIoTも用意ハノーバーメッセ2017(2/2 ページ)

» 2017年04月27日 13時00分 公開
[三島一孝MONOist]
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簡単で成果の出るIoTパッケージを紹介

 三菱電機はハノーバーメッセ2017でのIoTソリューションとしては、工場全体の大規模なIoT化を担う「FA-ITオープンプラットフォーム」の一方で、身近でシンプルなIoTパッケージなども紹介。既に多くの実績を生み出していることから、高い関心を集めていた。

 三菱電機のシンプルIoTパッケージは、ドイツのシェフラー(Schaeffler)のスマート振動センサーを使い、同振動センサーと三菱電機製PLCと表示機、制御ボックスを1つのパッケージとした製品である。

photo 三菱電機とシェフラーの協力で展開されているシンプルなIoTパッケージ。プラグインプレイで簡単にシンプル遠隔監視が実現できる(クリックで拡大)

 シェフラーのスマート振動センサーは、振動を指標とし非常に簡単に遠隔監視を行えるものである。「ティーチ」ボタンを押して、その間の振動の範囲を学習し、その範囲を大きく逸脱する状況になればアラートを発信するというシンプルな仕組みだ。通信機能を持ち、事前設定により三菱電機のPLCと接続するだけですぐに使える。さらに価格も手頃で1プロジェクトで4000〜5000ユーロ(50〜60万円程度)で導入可能だとしている。

photo 制御ボックスの内部。黄緑色の線をつなぐだけで遠隔監視可能(クリックで拡大)

 既に多くの導入実績が生まれており、水処理場や砂糖工場、エンターテインメント施設などで成果を上げているという。同IoTパッケージはドイツ拠点を中心に開発したものだが「多くの実績もあり、他の地域でもニーズがあると考えるので日本にも展開することを検討する」(三菱電機 FAシステム事業本部 FAソリューション事業推進本部 FAソリューション計画部 事業企画グループ 専任 野末直道氏)としている。

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