武藤工業は、DLP方式光造形3Dプリンタ「ML-48」向けの「高速造形用樹脂」を2017年5月中旬に発売する。同樹脂は硬化速度が速まるよう成分を配合し、他の樹脂の5倍のスピードで、高精細な3D造形が可能になる。
武藤工業は2017年4月13日、DLP方式光造形3Dプリンタ「ML-48」向けの「高速造形用樹脂」を、同年5月中旬から販売すると発表した。
硬化速度が速まるように成分を配合して作られた高速造形用樹脂は、従来と同一の光エネルギーで、他の樹脂と比べて5倍のスピードでの造形が可能だ。工業製品のデザイン検証や試作、宝飾品デザイン、フィギュアなど精度や滑らかな表面が求められる造形物の製作が高速化する。
3DプリンタのML-48は、樹脂の露光にDLPを、積層造形に吊下げ方式を採用した、小型でシンプルな本体構造を特長とする。独自開発したこれまでの光硬化樹脂に加え、ニーズが高かった高速造形用樹脂をそろえることで、高精細と高速を両立した3D造形ソリューションを提供する。
高速造形用樹脂を用いる際、ML-48本体はそのまま利用できるが、同樹脂は光感度が高いため、オプションで光の全波長をカットする真黒なキャノピー(3万2000円、税別)と、専用制御を追加したソフトウェア(ダウンロード可)が必要となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.