フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、超音波診断装置「Affiniti 30」を発売した。プレミアムクラスの性能を搭載した装置で、心臓、腹部、血管、表在臓器を撮影するための基本アプリケーションに特化している。
フィリップス エレクトロニクス ジャパンは2017年4月7日、超音波診断装置「Affiniti(アフィニティ)30」を発売した。参考価格は2500万円(仕様により異なる)で、フクダ電子を通じて販売する。国内初年度の販売目標台数は、約200台を見込んでいる。
Affiniti 30は約85kgというコンパクトな筐体に、同社のプレミアムクラスの性能を搭載した装置だ。心臓、腹部、血管、表在臓器を撮影するための基本アプリケーションに特化している。
広帯域周波数トランスジューサと高精密ビームフォーマー技術を採用することで、高画質を得られるようにした。後者は、高い空間分解能、コントラスト分解能や組織均一性を備え、さらにクラッタノイズやアーチファクトの少ない画像を生み出すワイドダイナミックレンジを特徴としている。
また、検査の目的に応じた7500を超えるパラメータの自動調整と、素早く最適な画像を描出する自動画像調整機能、1フレームごとに画像を最適化するAutoSCAN機能、ドプラ検査時の自動計測機能を搭載し、最小限の画像調整のみで高画質を得られる。これにより、シンプルで直感的な操作ができるため、検査時間が短縮できる。
仕様によっては、頚動脈の内中膜壁厚(IMT)検査向けのIMT自動トレース機能と、乳腺用ストレインエラストグラフィ機能にも対応している。
耐久性にも重点を置き、6カ月を超える厳しい負荷試験を実施しており、長期間安心して使用できる。消費電力は289VA、駆動音は37〜41dB。サイズは57.2×85.0〜93.3×115.6〜165.0cm(高さはモニター折り畳み時とモニター全展開時)となる。
Affinitiシリーズは、開発の段階から日本の医師・技師らの協力を得て、デザイン、操作性、機能にそのニーズを反映させたものだ。同シリーズとしては既に「Affiniti 50」「Affiniti 70」があり、特に画像診断の基本であるBモードの画質にこだわったシリーズとなっている。
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