オリエンタルモーターは、工場および産業機械の基幹部品であるモーターメーカーとして「つながる工場」に対し、取得できるデータの幅を広げる提案を行う。
従来はサーボモーターなどの稼働データの取得はモーターの回転位置の把握のみであったが、トルクや温度、積算走行距離などが取得できる「αSTEP AZシリーズ」を展開。これにより、デバイスレベルでの予防保全への貢献を訴えた。
ブース担当者は「つながる化が進む中でどういうデータを取得しどういう価値を作り出していくのかが重要になる。モーター内にセンサーの設置を行い、取得できるデータの幅を広げることで、機器全体の予防保全を実現する指標を作り出すことができる」と述べている。
コーセルはスイッチング電源に通信機能を内蔵し、電源関連情報を遠隔監視および制御できる技術を提案した。工場内のさまざまな機器で電源周辺の電圧や電流などが把握でき、さらにこれらを制御できるようになることで、従来以上に簡単に遠隔監視や遠隔制御などが行えるようになるというもの。
ブース担当者は「電流などの監視は既に行うようなソリューションも多いが、電源周りを担う当社の特徴はACとDCそれぞれの電流や電圧が把握できる点。充電池の管理や制御、LED電球の制御などに簡単に活用できる。また国内の電源周波数の50Hz地域と60Hz地域の対応なども自動化する機能なども実現可能だ」と述べている。
ロームはWi-Sun通信モジュールとEnOcean環境発電モジュールを活用した遠隔監視のデモを提案した。ブース担当者は「つながる工場を実現するには、通信と電源の問題は必須となる。当社のさまざまなソリューションを組み合わせることで、簡単に負担が小さくつながる工場を実現できると考えている」と述べている。
さらに、これらの機能を組み合わせて、乗せるだけで簡単に信号灯の遠隔監視が行えるモジュールなどもサンプル出展。「同様のソリューションは既にいくつか存在するが、設置にやや手間がかかる場合が多い。当社のモジュールは本当に乗せるだけ。既にさまざまな機器メーカーなどと商談なども進んでいる」とブース担当者は手応えについて語っている。
製造業IoTに新たなデファクト誕生か、ファナックらが人工知能搭載の情報基盤開発へ
ジェイテクト香川工場が挑むIoT活用、生産効率はどこまで高められるのか
ヤマザキマザックとシスコが製造業IoTで提携、スマート工場実現を加速
ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「日本版インダストリー4.0」の萌芽か!? 「つながる工場」に向けIVIが始動Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム