世界最小サイズの超極小ベアリング、医療機器の超小型精密部品向けに提案MEDTEC Japan 2017開催直前情報

ミネベアミツミは「MEDTEC Japan 2017」の出展概要を発表。従来の最小サイズ品と同等の高い精度、耐久性、高剛性を保ちつつ、さらなる小型化を実現した「世界最小サイズ」(同社)となる外径1.5mmの超極小ベアリングなどを出展する。

» 2017年04月18日 16時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 ミネベアミツミは2017年4月13日、医療機器設計/製造の展示会「MEDTEC Japan 2017」(2017年4月19〜21日、東京ビッグサイト)の出展概要を発表した。

 展示の中核となるのが、従来の最小サイズ品と同等の高い精度、耐久性、高剛性を保ちつつ、さらなる小型化を実現した「世界最小サイズ」(同社)となる外径1.5mmの超極小ベアリングだ。毎分5000回以上の高速回転が可能で、医療機器における超小型精密部品向けに提案する。また、同社のベアリングやモーター、センサーなどを組み合わせた複合製品を医療機器向けに受託製造できることもアピールする。

 医療機器分野の応用としては、高精度デジタル血圧計向けのポンプモーターと半導体式ゲージ圧センサーを含めて展示する。ポンプモーターは特許取得済みの独自機構を有しており、半導体式ゲージ圧センサーはデジタル補正回路を組み込んでいる。従来の血圧計と比べ情報を高精度に読み取ることが可能となっている。

ミネベアミツミの出展製品 ミネベアミツミの出展製品。左から、外径1.5mmのミニチュアボールベアリング、ポンプモーター、ゲージ圧センサー,外径1.5mmのミニチュアボールベアリング 出典:ミネベアミツミ

 また、MEMS技術を生かした製品として視覚補助装置に組み込まれているレーザーディスプレイ(開発中)を展示する。この他、無線通信を行うことが困難な環境下で、既存の電力線を活用し高速通信(HD-PLC)を可能にしたアダプターやモジュール製品を披露する。病院や施設向けに展開したい考えだ。

 2017年1月、ミネベアはミツミ電機を完全子会社化して両社の経営統合を行い、社名をミネベアミツミに変更した。これまでMEDTEC Japanにはミツミ電機として出展していたが、ミネベアミツミとしては初出展となる。

MEDTEC Japan 2017

会期 2017年4月19日(水)〜21日(金)
時間 10:00〜17:00
会場 東京ビッグサイト 東4〜6ホール
ブースNo. 4110


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