インテルは、関西電力、Kii、ぷらっとホームの3社と共同して、スマートホームを実現するIoT(モノのインターネット)プラットフォームの実証実験を始める。LinuxをベースとするIoTのオープンソースプラットフォーム「IoTivity」を採用し、スマートホーム分野での普及拡大を目指す。
インテルは2017年4月12日、東京都内で会見を開き、関西電力、Kii、ぷらっとホームの3社と共同して、スマートホームを実現するIoT(モノのインターネット)プラットフォームの実証実験を始めると発表した。LinuxをベースとするIoTのオープンソースプラットフォーム「IoTivity」を組み込んだゲートウェイを用いて、ユーザーのデータ保護と匿名化を確保しつつ、ユーザーがスマートホームのサービス事業者を自由に選択できる仕組みの構築を目指す。
インテルを含めた4社は、2017年8月末までに実証実験のためのシステムを構築する。関西電力の家庭向けWeb会員サービス「はぴeみる電」の会員宅100戸を対象に、2017年9月〜2018年3月にかけて実証実験を実施する予定。IoTivityを組み込んだゲートウェイとしてインテルのプロセッサ「Atom」を搭載するぷらっとホームの「VX1」を用い、これと「Quark」プロセッサを搭載する環境センサーを連携させる。
実証実験では、宅内に設置したゲートウェイと環境センサーを使ってエッジコンピューティングによる分析を行い、参加者向けの最適かつタイムリーなサービス提供を行う。個人情報は宅内のゲートウェイに保持されるので、データ保護と匿名化を担保できる。サービス利用時や緊急時のみ、信頼されたサービス事業者にデータは提供される。
インテルは、モバイルヘルスケア、小売サービス保険・金融サービス、教育コンテンツサービス、旅行サービスなどの事業会社と連携し、スマートホームサービスの検証を行う予定。これらのサービスは、関西電力のはぴeみる電を窓口として提供される。
サービス事業者には、インテルからIoTivityに対応するオープンなアプリケーション開発環境とAPIが提供される。Kiiが提供するIoTクラウドプラットフォームを活用することも可能だ。
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