シナノケンシは、新たに調達基盤を強化した。災害時に部品の生産状況が迅速に把握でき、交換履歴まで含めた文書管理が可能とした。
東芝は2017年3月28日、同社がシナノケンシに納入した戦略調達ソリューション「Meister SRM」に「BCP(事業継続計画)管理機能」と「サプライヤーポータル」を追加したと発表した。同年4月1日から稼働を開始している。
Meister SRMは、調達業務の効率化や調達品質の向上、また調達を戦略的に進めるための製造業向けのSRM(Supplier Relationship Management)システムだ。2016年にシナノケンシに納入し、それまでは多くを紙で運用してきた業務を同システムで代替することで、見積業務の工数削減などに貢献した。
今回追加された機能のうち、BCP管理機能は、平常時にサプライチェーンの情報を蓄積しておき、その情報を災害発生時に活用することで、生産に影響のある部品を速やかに把握できる。災害時に納入先の顧客から生産への影響に関する照会があった場合などに、迅速な回答が可能になる。
サプライヤーポータルは、汎用文書交換機能を持ち、サプライヤーと自社間で取り交わした文書を交換履歴も含めて管理できるものだ。さまざまなアンケートやCSR、紛争鉱物調査に活用でき、サプライヤーとのコミュニケーションを全て同システム上で完結できるようになる。
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