同計画では、戦略目標として「ヘルスケアの強化」(科学知識とイノベーションの促進、米国の人々の健康/安全/幸福の促進、HHSのプログラムの効率/透明性/責任/効果の確保)を掲げている。また、ITのミッションとして、HHSのITリソースとサービスを提供し、共通のソリューションを活用し、部課レベルのITを可能にする部門を通してセキュアなインフラストラクチャを提供することによって、支援するプログラムにおける個別のミッションの要求事項に注力することを掲げている。
その上で、HHSのIT原則として、以下の5つを示している。
そして、以下のような具体的戦略目標を掲げている。
従来のHHSのIT投資実績の傾向と比較して、今回のIT投資戦略計画で注目されるのは、サイバーセキュリティとプライバシー対策である。
折しも、与党の共和党が医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案を撤回したり、連邦捜査局(FBI)が医療情報を標的にしたサイバー犯罪への注意喚起(関連情報)を行ったりするなど、HHSを取り巻く環境は変化している。その中で、どのような形でIT戦略を実行に移していくのか注目される。
笹原英司(ささはら えいじ)(NPO法人ヘルスケアクラウド研究会・理事)
宮崎県出身。千葉大学大学院医学薬学府博士課程修了(医薬学博士)。デジタルマーケティング全般(B2B/B2C)および健康医療/介護福祉/ライフサイエンス業界のガバナンス/リスク/コンプライアンス関連調査研究/コンサルティング実績を有し、クラウドセキュリティアライアンス、在日米国商工会議所等でビッグデータのセキュリティに関する啓発活動を行っている。
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