複雑で規則性のないものを判断するには、人間の目を使うのが最適である。ただ、体系化されたものを数値として測定する場合は、その速さ、精度、再現性から、マシンビジョンの方が優れているといえる。
例えば、生産ラインでは、マシンビジョンシステム1台で1分間に数百、数千ものパーツを検査することができる。適切な解像度のカメラと光学系を使って構築されたマシンビジョンシステムは、小さすぎて人間の目では判断できないような対象物の微細な特徴も簡単に検査できる。
マシンビジョンは、システムと検査対象のパーツが物理的に接触することなくさまざまな検査が行えるので、パーツの損傷を抑え、機械部品の摩耗や損傷に関連する保守の時間やコストを削減できる。工程への人間の関与領域を削減することで、安全性を高めることも可能だ。さらに、クリーンルームの汚染を防ぐ場合などにも活躍する。
産業用ロボット拡大の波に乗り“目”としての役割を広げるコグネックス
製造現場における画像処理【前編】
画像処理でできること
キヤノンが“ばら積みピッキング”の次に狙うのは“ロボットアームの目”
画像認識の機械学習アルゴリズムを容易に組み込める、ザイリンクスが新開発環境Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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