マシンビジョンとは何か?:いまさら聞けないマシンビジョン入門(1)(2/2 ページ)
複雑で規則性のないものを判断するには、人間の目を使うのが最適である。ただ、体系化されたものを数値として測定する場合は、その速さ、精度、再現性から、マシンビジョンの方が優れているといえる。
例えば、生産ラインでは、マシンビジョンシステム1台で1分間に数百、数千ものパーツを検査することができる。適切な解像度のカメラと光学系を使って構築されたマシンビジョンシステムは、小さすぎて人間の目では判断できないような対象物の微細な特徴も簡単に検査できる。
マシンビジョンは、システムと検査対象のパーツが物理的に接触することなくさまざまな検査が行えるので、パーツの損傷を抑え、機械部品の摩耗や損傷に関連する保守の時間やコストを削減できる。工程への人間の関与領域を削減することで、安全性を高めることも可能だ。さらに、クリーンルームの汚染を防ぐ場合などにも活躍する。
表1 戦略的目標の達成を支援するマシンビジョン 出典:コグネックス「マシンビジョンの基礎知識」
≫「いまさら聞けないマシンビジョン入門」の目次
- 産業用ロボット拡大の波に乗り“目”としての役割を広げるコグネックス
コグネックスは好調を続けるバーコードリーダ製品に加え、産業用ロボットの導入拡大に合わせマシンビジョンの成長に取り組む方針だ。画像処理技術の導入を加速させることでFA市場における自動化領域の拡大を促進する。
- 製造現場における画像処理【前編】
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- 画像処理でできること
製造現場における画像処理技術とは何か? その特徴や導入時のポイントなどをきちんと理解し、生産性向上に役立てていきましょう。連載第2回のテーマは「画像処理でできること」です。画像処理の利用が最も盛んな工場での製造工程を例に、「GIGI」というキーワードに沿って解説していきます。
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- 画像認識の機械学習アルゴリズムを容易に組み込める、ザイリンクスが新開発環境
ザイリンクスは、機械学習ベースの画像認識アルゴリズムを組み込み機器で容易に活用するための開発環境「reVISIONスタック」を発表した。2017年4〜6月期の市場投入する計画。
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