インダストリー4.0のノウハウを国内へ、ボッシュとNTTデータEASが提携製造業IoT

ドイツのRobert Boschの日本法人であるボッシュとNTTデータ エンタープライズ・アプリケーション・サービスは、日本国内の製造業向けにIoTソリューションを共同で提案するパートナーシップ契約を締結した。

» 2017年02月06日 13時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 ドイツのRobert Boschの日本法人であるボッシュとNTTデータ エンタープライズ・アプリケーション・サービス(以下、NTTデータEAS)は2017年2月1日、日本国内の製造業向けにIoTソリューションを共同で提案するパートナーシップ契約を締結したと発表した。

 ボッシュはドイツは、インダストリー4.0の各種プロジェクトにも積極的に参加しており主導メーカーの1つだといえる。今回はその中で実績の得られたソリューションについて、日本でNTTデータEASをパートナーに展開を進めていくというものだ。

 NTTデータEASは、ERP(Enterprise Resources Planning)システムの導入に対するコンサルティングや導入、保守、運用サポートなどを展開。今回のパートナーシップ締結により、ボッシュが進めるIoTソリューションである「Bosch IoT Suite」をベースにしたソリューションの展開を進めるという。ボッシュが自社の製造現場で培ったソリューションを、NTTデータEASの知見を組み合わせて提供していく。

 第1弾として「Production Performance Manager(PPM)」を国内で展開する。PPMは、製造機器などのセンサーからの情報を解析し、異常値を自動で担当者に通知し、その改善履歴を管理するシステムである。ボッシュなどが既に実導入しているこのシステムを導入することで、自前のITシステムを構築することなく、より早く、より高い費用対効果でインダストリー4.0のソリューションを導入できるという。

photo ボッシュの展開する「Production Performance Manager」(クリックで拡大)出典:ボッシュ

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