ヒューレット パッカード エンタープライズは、スーパーコンピュータ「Pleiades」と「Cheyenne」が、国際会議「SC16」のTOP500リストに入ったと発表した。Pleiadesは同リストの第13位、Cheyenneは第20位にランクインした。
米ヒューレット パッカード エンタープライズ(HPE)は2016年11月24日(現地時間)、米航空宇宙局(NASA) エイムズ研究センターのスーパーコンピュータ「Pleiades」とアメリカ大気研究センター(NCAR)のスーパーコンピュータ「Cheyenne」が、国際会議「SC16」のTOP500リストにランクインしたと発表した。
SC16は、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)やネットワーキング、ストレージ、解析技術に関する国際会議。2016年11月13〜18日にかけて、米国ユタ州ソルトレイクシティで開催された。
Pleiadesは、NASAが手掛ける宇宙探査や学術的発見、航空学分野の研究を支援するスーパーコンピュータとなる。NASAの実世界でのエンジニアリングアプリケーションを支えるとともに、宇宙航空技術開発のためのシミュレーション手法などを改善している。
また、Cheyenneは、SGIの「SGI ICE XA」システムをベースに構築されたスーパーコンピュータで、5.33 PFLOPS(ペタフロップス)の実行速度を備える。気候変動に関する予測を提供する他、気象予測の精度を高める手法の開発を支援する。
今回のTOP500リストでは、Pleiadesが第13位、SGI ICE XAが第20位に入った。HPEでは、2016年11月1日にSGIの買収を完了しており、同リストには両社が開発した140のシステムがランク入りした。
なお、HPEとSGIは同会議で、Intel Xeon PhiプロセッサベースのプラットフォームとIntel Omni-Pathをフルサポートした「HPE/SGI Management Suite」「HPE/SGI Performance Suite」や、CAE向けの「HPE High Performance Remote Visualization」、金融分野のソリューション「HPE Quantitative Finance Library」などの新技術を紹介した。
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