アンリツは、NTTドコモが実施する低カテゴリLTE通信技術の消費電力に関する実証実験に参加する。同社の基地局シミュレーターを用いて、LPWAデバイスの10年以上の長期間駆動の実現性について確認する。
アンリツは2016年11月15日、NTTドコモが実施する、IoT(モノのインターネット)に使用する低カテゴリLTE通信技術の消費電力に関する実証実験に参加すると発表した。同社の基地局シミュレーター「MD8430A」「MD8475A」を用いて、LPWA(省電力広域無線通信)デバイスの10年以上の長期駆動の実現性について確認していく。
低カテゴリLTE通信の規格としては、Cat.1/Cat.1+eDRX/Cat.M1が3GPP(第3世代携帯電話の標準化プロジェクト)で仕様化されている。今回NTTドコモでは、同通信の特徴となる低消費電力性能について比較実験を実施。その内容を2016年11月17〜18日に開催されたNTTドコモの「DOCOMO R&D Open House 2016」で展示した。
展示では、基地局シミュレーターと複数の通信チップを搭載したIoT機器間で通信を確立し、NTTドコモのIoTプラットフォームとIoT機器間のエンドツーエンドでのデータ通信中の平均電流値を測定した。
アンリツは、Cat.1+eDRXと2016年3月に仕様化されたCat.M1について、既に研究開発を開始している。今後は、基地局シミュレーターに加え、RF試験用ラジオコミュケーションアナライザ、コンフォーマンス試験システムなどへの対応を予定している。
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