日本IBMは、スタートアップの事業育成を支援するインキュベーションプログラム「IBM BlueHub」の活動を、2016年10月から新たに自動車業界とヘルスケア業界でも実施することを発表した。
日本IBMは2016年10月12日、スタートアップの事業育成を支援するインキュベーション・プログラム「IBM BlueHub」の活動を、2016年10月から自動車業界とヘルスケア業界にも拡大すると発表した。
自動車業界とヘルスケア業界で大手企業やスタートアップ、一部の自治体が参画するコンソーシアムを形成して推進し、自社単独なら1年ほどかかる新規事業の事業化を数カ月の規模まで短縮することを目指す。
同社は、これらの企業間でオープンデータを活用したサービスを開発する際に必要となるクラウド開発の環境や、IBM WatsonのAPIといった技術を提供する。また、企業とスタートアップとの連携によるビジネスアイデアの検討などを支援する。
自動車業界向けのプログラム「Open Innovation Initiative for Automotive」は、「自動運転社会に向けたビッグデータ解析とコグニティブ・コンピューティングの活用により生み出される新サービス」がテーマだ。参加企業は、アルパイン、アルプス電気、ゼンリン、ゼンリンデータコム、ソフトバンク、東京海上日動火災保険。参加スタートアップはArblet、WINフロンティア、エスディーテック、キューユー、スイッチスマイル、ZERO TO ONE、ハタプロ、Planetwayだ。アプトポッドが協力企業として参加する。
ヘルスケア業界向けプログラム「Open Innovation Initiative for Healthcare」のテーマは「医療・介護・健康増進分野におけるビッグデータ解析とコグニティブ・コンピューティングの活用により生み出される新サービス」。参加企業はソフトバンク、大東建託、武田薬品工業。参加スタートアップはArblet、イサナドットネット、エルピクセル、QoLI、クオリア、Z-Works、ジーンクエスト、テクニコル、トラヴォス、プラス・ハンディキャップ、Planetway、PREVENT、メドケア、ユカイ工学となる。協力企業・団体としては、埼玉県さいたま市、埼玉県秩父郡横瀬町、スイッチスマイル、ヘルスデータ・プラットフォームが参加する。
キックオフミーティングはどちらのプログラムも2016年9月に開催済みで、同年12月までの間に事業検討ワークショップが開かれる。同年12月7日には事業発表会が実施される予定だ。
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