産業用IoT向け高速通信プラットフォームを提供する合弁会社を設立製造業IoT

ワイヤレスゲートは、モバイル・インターネットキャピタルと合弁会社「LTE-X」を設立した。LTE-Xでは「LTE over Wi-Fi」を活用して、産業用IoT向けの高速大容量、高セキュリティの通信プラットフォームを提供する。

» 2016年10月21日 08時00分 公開
[MONOist]

 ワイヤレスゲートは2016年10月3日、モバイル・インターネットキャピタルとともに、産業用IoT(モノのインターネット)向けの高速通信プラットフォームを提供する合弁会社「LTE-X」を設立したと発表した(設立は2016年9月20日

)。資本金出資比率は、ワイヤレスゲートが51%、モバイル・インターネットキャピタルが49%となっている。

 新会社LTE-Xでは、ワイヤレスゲートが出資する米nCore Communicationsが持つ「LTE over Wi-Fi」(LTEトネリング技術)を活用することで、高速大容量、高セキュリティの通信プラットフォームを提供する。なお、LTE-XはLTE over Wi-Fiの日本国内での利用において独占ライセンスを持つ。

 LTE over Wi-Fiにより、Wi-FiのアクセスポイントをLTE基地局のように動作させることができるため、LTE基地局設置に要するような大きな投資をせずに、Wi-Fi上でLTEネットワーク機能を運用することができる。

 LTE-Xでは、2016年中にプラットフォームシステムを完成し、2017年初頭をめどに商用サービスの開始を予定している。主な利用ターゲットとして、工場や病院、セキュリティ、物流などの市場を想定しているという。

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