従来比1.3倍の高速回転に対応した深溝玉軸受を開発FAニュース

ジェイテクトは、樹脂保持器の形状を工夫することで、従来比1.3倍の高速回転対応を可能にした深溝玉軸受を開発した。軸受の保持器を従来の片持ちタイプから両持ちタイプに変更し、遠心力による変形を抑えた。

» 2016年10月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 ジェイテクトは2016年9月26日、樹脂保持器の形状を工夫することで、従来比1.3倍の高速回転対応を可能にした深溝玉軸受を開発したと発表した。ハイブリットカー(HV)や電気自動車(EV)のモーター向けで、年間2億円の売り上げを見込む。

 新開発の深溝玉軸受は、軸受の保持器を従来の片持ちタイプから両持ちタイプに変更し、同一形状の樹脂製保持器を組み合わせた構造を採用している。片持ちタイプは遠心力による変形が大きかったが、同軸受は勘合部の形状を工夫し、遠心力による変形を抑えた。オイル潤滑タイプでは、許容回転数4万min-1、dmn値200万の性能を達成したという。

 HVやEVのモーターには深溝玉軸受が使用されているが、モーターの小型化に伴い、高速化に対応する軸受のニーズが高まっている。従来のモーターに用いられていた深溝玉軸受は、保持器が片持ちタイプで、遠心力による変形や昇温による焼き付きが課題となっていた。

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