部品図を完成させ、印刷してみましょうママさん設計者がやさしく解説「無償2D CAD」(3)(7/8 ページ)

» 2016年07月27日 10時00分 公開

 長さコマンド以外に「スマート」コマンドでも長さを引き出せます。

「スマート」コマンド

 これは2点間の長さではなく、オブジェクト自体の寸法を引き出すことができるコマンドです。

「スマート」の概要

 板厚の引き出しにはこの「スマート」コマンドを使ってみましょう。

 以下の図は長さ(距離)寸法を全て引き出したところです(不要な寸法は消します)。

寸法が自動でいっぱい出てくる

 ここへ以下の注釈を加えていきます。

  1. C3の4箇所
  2. R2.5の2箇所
  3. ザグリつき貫通穴の2箇所

 注釈を入れるには「引出線」コマンドを使います。

「引出線」コマンド

 手始めにC3の4箇所について注釈を入れてみましょう。

 対象となる箇所をクリックして矢印線を斜めに引き出します。

矢印線を斜めに引き出す

 コマンドウィンドウに入れたい文字を打込みます。

「4‐C3」(4カ所にC3面取り)

 文字位置を調節してEnter。

面取りの指示が記入された

 以後、同じ要領で全ての注釈を入れていきます。

穴について、注記を描く

 全ての項目が入った状態です。ここまで来たらもうひと頑張り、「表題欄」に必要事項を記入しましょう。

「注釈」

 「作成→文字→注釈」で文字を入れます。

 部品名は「parts sample-1」とします。後はポンチ絵に記された内容を書き写します。

表題欄を埋めていく

 文字の位置そろえにはプロパティを活用します。これも図面枠作成時の応用です。

プロパティの活用

表題欄が完成!

 表題欄への記入が終わりましたら、これで図面作成は完了です。これを図面ファイル(*.dwg)で任意のフォルダに保存します。

ファイルを保存
作成した図面

 作成した図面を「印刷プレビュー」で見てみましょう(ファイル→印刷プレビュー)。

「印刷プレビュー」

 こんな具合に印刷後の図面の様子を見ることが出来ます。

印刷プレビューを表示

 せっかくですからこのまま印刷してみたいと思います。

 無事に印刷できました。

印刷できた!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.