富士ゼロックスは、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」において、同社のIoT(モノのインターネット)を活用した生産革新活動を基に開発した製造品質の見える化ソリューション「SCQM」を展示した。既に、エンジンの組み立てラインをはじめ自動車業界などで採用されているという。
富士ゼロックスは、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」(2016年6月22〜24日、東京ビッグサイト)において、同社のIoT(モノのインターネット)を活用した生産革新活動を基に開発した製造品質の見える化ソリューション「SCQM」を展示した。既に、エンジンの組み立てラインをはじめ自動車業界などで採用されているという。
SCQMはSupply Chain Quality Managementの略語だ。現場の全ての生産情報にタイムスタンプを付与して記録し、リアルタイムで情報を検索/監視できるようにするためのシステムだ。ここで言う「全ての生産情報」とは、オートメーションの制御を行うPLCの情報だけでなく、部品受け入れ時のバーコードリーダーや、生産した製品を梱包する際のハンディーターミナルからの情報なども含めて網羅的に取得する。同社はこれを4M2S(Man=人、Machine=機械、Method=方法、Material=材料、Space=場所、System=仕組み)と呼んでおり、これらを通信によって取得すればIoTと見なすことも可能だ。
同社の説明員は「自動車業界だけでなく組み立てラインであればSCQMのメリットを実感してもらえるだろう。当社も積極的に提案していきたい」としている。
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