プラットフォーム化を進めるIVI、製造業の新たなエコシステム構築へスマートファクトリー(1/3 ページ)

設立から1年が経過した「Industrial Value Chain Initiative(IVI)」は、一般社団法人化し“日本版インダストリー4.0”実現に向けた取り組みをさらに本格化させる。従来の“緩やかな標準”作りに加え、製造業のサービス化なども含めた“プラットフォーム化”に取り組み、日本ならではの成功モデルの創出を狙う。

» 2016年06月21日 09時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 2015年5月に任意団体として設立された「Industrial Value Chain Initiative(IVI)」は、新たに「一般社団法人インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ」(以下、IVI)と生まれ変わり、さらに活動を強化していく方針である。

 IVIは、日本機械学会生産システム部門の「つながる工場」分科会が母体となり、2015年6月に発足※)。発起人となった法政大学デザイン工学部 教授 西岡靖之氏が理事長を務める。2016年5月末時点で正会員(製造業)94社、サポート会員(IT系・コンサルティング系)42社、学術会員16人、賛助会員10団体となっており、登録総会員数は422人へと成長している。

※)関連記事:「つながる工場」実現に向けた“日本連合”の土台へ、IVIが設立総会を開催

 IVIが目指しているのが、日本独自の「つながる工場」のリファレンスモデル(参考となるモデル)の創出である。日本独自の現場力などを生かすために、より現実的な課題を起点として問題解決への議論を進め、そしてそこで生み出した解決の形を標準化する「緩やかな標準」を打ち出している※)

※)関連記事:“日本版インダストリー4.0”のカギは“緩やかな標準”――新団体「IVI」発起人

 2015年度はこの取り組みを実現するために、20のワーキンググループ(WG)活動を実施してきた。具体的な20のWG活動は以下の通りである。

photo IVIが2015年度に取り組んだ20のWG活動 出典:IVI

 2016年度はこのWG活動をさらに発展させるとともに、これらの「緩やかな標準」を組み合わせて、製造業の新しいサービスおよびビジネスモデルの基盤となるプラットフォーム創出に踏み込む方針を示す。

photo IVIの取り組み。緩やかな標準により個別モデルの作成を進めていた2015年度から、2016年度は新たにこれらを組み合わせたプラットフォームの策定に取り組む(クリックで拡大)出典:IVI
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