幾何公差や寸法測定の課題に対する幾つかの取り組みを紹介していく本連載。第4回はデータムと関連する姿勢公差について解説する。
前回までは、幾何公差と言ってもデータムと関連しない形状公差でした。ここまでは、実はかつての寸法公差全盛時代でも皆さんが活用していたもので、それをもって「幾何公差は使ったことがある」と語っていたものです。今回は、いよいよデータムと関連する姿勢公差について触れます。
姿勢公差には図1のように3種類ありますが、見ての通り、直角度、平行度に関しては、形状公差と同様に皆さんも日常的に使っていたものと思います。
傾斜度は若干なじみがないと思いますので、今回簡単に説明します。また、前回から触れているデータムに関しては、幾何公差測定の原点ともいえる重要かつ難しいものなので、随所で引き続き補足説明していきます。
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