超音波内視鏡下穿刺吸引術向けのディスポーザブル吸引生検針を発売医療機器ニュース

オリンパスは、超音波内視鏡下穿刺吸引術向けのディスポーザブル吸引生検針「EZ Shot 3 Plus」を発売した。挿入部に柔軟なコイルシースを採用し、アプローチが困難だった部位にも容易にアクセスできる。

» 2016年05月09日 08時00分 公開
[MONOist]

 オリンパスは2016年4月21日、超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)向けのディスポーザブル吸引生検針「EZ Shot 3 Plus(イージーショットスリープラス)」を発売した。

 EUS-FNAは、超音波内視鏡を使って行う検査方法で、治療方針を決める重要な手技。口から超音波内視鏡を挿入し、超音波で粘膜下の状況を確認しながら、内視鏡では直接アクセスできない膵臓、粘膜下腫瘍、リンパ節などに消化管壁を介して針を刺し、組織・細胞を吸引採取する。

 今回発売されたEZ Shot 3 Plusは、挿入部に柔軟なコイルシースを採用。内視鏡を大きく湾曲させても抵抗が少なく、膵頭部などのこれまでアプローチしにくかった部位にも容易にアクセスできる。

 また、穿刺用の針管には、柔軟性の高いとナイチノールを採用し、急峻な角度でもスムーズに針の出し入れができる。ナイチノールは弾性が高く、優れた形状保持力を持つため、内視鏡の湾曲部を通過しても針が変形しにくいという。

 針先の形状には、鋭利に加工されたメンギーニ形状を採用。硬い組織でもスムーズに穿刺できる。針先の種類は、サイドホールあり/なしの両タイプをそろえた。手元の操作部は滑りにくいハンドル形状で、操作性も向上している。

photo ディスポーザブル吸引生検針「EZ Shot 3 Plus」

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