Valeoは、Siemensと折半出資で電動パワートレインを開発する合弁会社の設立に合意した。合弁事業では電源電圧が60V以上となるフルハイブリッドシステムやプラグインハイブリッドシステム、電気自動車を対象とし、マイルドハイブリッドなど60V未満の電動パワートレインはヴァレオが独自で取り組む。
Valeo(ヴァレオ)は2016年4月18日(現地時間)、Siemens(シーメンス)と折半出資で電動パワートレインを開発する合弁会社の設立に合意したと発表した。合弁事業では電源電圧が60V以上となるフルハイブリッドシステムやプラグインハイブリッドシステム、電気自動車を対象とし、マイルドハイブリッドなど60V未満の電動パワートレインはヴァレオが独自で取り組む。合弁会社の設立によって、ヴァレオは電動パワートレインのラインアップを拡充し、シーメンスは自動車に向けたモーターとインバーターの展開を強化する。
新会社はドイツ エアランゲンに本社を置く。ヴァレオは充電機やインバータ、DC-DCコンバータを担当する高電圧パワーエレクトロニクス事業を、シーメンスは、モーターやインバータなど電動車パワートレインシステム事業を担う。
新会社では、ヴァレオのフランス法人の90人を含む200人、シーメンスはドイツ法人の370人と中国法人の130人の計500人を雇用する。
合弁会社の設立によって製品ポートフォリオの拡充や、生産/調達のシナジー効果を創出する。これにより、グローバルで幅広い顧客と取引するだけでなく、特定の主要な市場に対しても強みを発揮するとしている。
ヴァレオはマイルドハイブリッドからフルハイブリッドシステム、プラグインハイブリッドシステム、電気自動車まで技術を取りそろえることによりサプライヤとしての優位性を高める。シーメンスはグローバルで納入実績のあるモーターとインバーターを自動車向けに提供し、ヴァレオとともに電動化技術で強固なビジネス基盤を築くことを目指す。
シーメンスは2007年7月に、車載システム部門のシーメンスVDOをContinental(コンチネタル)に売却することを発表している。以降、車載システム事業は手掛けていなかったが、コンチネタルの競合となるヴァレオと提携して、再参入することとなった。
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