タブレットに手順書を配信し、作業効率を向上させる管理システム製造IT導入事例

インフォテリアは、同社のモバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」を、日立ハイテクフィールディングが採用したことを発表した。タブレットに配信された作業手順書やマニュアルを活用した結果、作業効率が向上しコストも削減したという。

» 2016年04月21日 09時00分 公開
[MONOist]

 インフォテリアは2016年4月5日、同社のモバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」を、日立ハイテクフィールディングが採用したことを発表した。

 日立ハイテクフィールディングは、分析装置などのハイテク機器の保守、メンテナンスサービスを提供している。以前からサービスエンジニアにタブレットを配布し、現場で作業報告書を作成・送信できる環境を構築していた。今回、マニュアルや作業手順書などを現場に携行する際のエンジニアの負担をさらに軽減するため、手順書などを配信するソフトウェアの導入を検討。Handbookの採用、導入に至った。

 作業をしながらでも簡単な操作で手順書を参照できる直感的なインタフェースと、メールの転送禁止や有効期限設定などの機密漏えい対策によるセキュリティの高さが同システム採用の理由だ。

 日立ハイテクフィールディングでは、現在、260冊ある全ての作業手順書を始め、製品マニュアルや技術資料などをタブレットに配信している。

 また、急に発生したメンテナンスでも手元のタブレットで資料を参照しながら対応できるようになったり、紙の作業手順書が閲覧しにくい暗所などでも作業が可能になったなどの効果が現れている。さらに、紙のマニュアルや指示書を印刷する必要がなくなり、印刷・保管コストなどの削減につながっているという。

 また、導入当初はミドル層を中心としたエンジニアにタブレット使用が浸透するかという懸念があったが、直感的な操作により全員に抵抗なく使用されていることが、活用履歴の検証から明らかになっている。

 今後は、利用履歴などの詳細な情報を取得できるように、サービス業務全体の分析用統合データベースを構築した上で活用状況を分析し、サービス改善につなげていく予定だという。

photo 日立ハイテクフィールディングの「Handbook」利用イメージ
photo Handbookで作業手順書を参照しながらメンテナンス作業を実施

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