ここからは、もう少し産業用Ethernetについて詳しく触れていきます。産業用Ethernetに対応する通信規格は、既にいくつかマーケットで登場しており、それとともに国際規格化の活動も盛んに行われています。
具体例としては、IEC(International Electrotechnical Commission)のTC65/SC65C/WG11にて、国際規格IEC 61784-2が審議されています。この規格の特徴的な点は、規格化といいながら、規格を一つにまとめるのではなく、さまざまな規格の並立を前提としている点です。さまざまな仕様をもつ産業用Ethernetが、1つの規格書として編集されています。
IEC 61784-2の各産業用Ethernet規格は、大きくは以下の2つに分かれます。
標準Ethernet型には以下の2種類あります。
専用Ethernet型は、専用ASICを使うタイプです。Ethernetと共存されていますが、データ通信(TCP/IPやUDP/IP通信)については、別途ゲートウェイ(G/W)機器が必要になるなど、各産業用ネットワークの仕様に委ねられます。
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