振動を自動抑制するサーボモータを採用、タクトタイムを10%以上短縮FAニュース

三菱電機は、セーラー万年筆が、同社のサーボモータ「MELSERVO-J4」を採用したと発表した。セーラー万年筆が開発した自動取出機「RZ-ΣIII」に搭載したことで、タクトタイムを10%以上短縮したという。

» 2016年02月18日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2016年2月2日、セーラー万年筆が、同社のサーボモータ「MELSERVO-J4」を採用したと発表した。セーラー万年筆が開発した自動取出機「RZ-ΣIII」に搭載したことで、タクトタイムを10%以上短縮したという。

 セーラー万年筆は、各種文具の開発・販売のほか、ロボット事業も手掛けている。特に、射出成形品の自動取出機はニーズが高く、自動車や医療、食品など、さまざまな生産現場で利用されている。

 今回、セーラー万年筆では、自動取出機の取り出し速度を向上するため、三菱電機のサーボモータを採用。同サーボモータは、負荷に応じて振動を自動的に抑制する「アドバンスト制振制御II」を搭載している。取り出す成形品の重さによりアームの先端が揺れるが、その周波数を測定し、自らサーボのパラメータを自動調整して揺れを抑えることができる。同機能により、ロボットハンドが取り出し動作を開始してから取り出しを終えるまでのタクトタイムが、従来に比べて10%以上短縮したとしている。

photo 「MELSERVO-J4」を採用したセーラー万年筆の新しい自動取出機「RZ-ΣIII」
photo 「RZ-ΣIII」に搭載された「MELSERVO-J4」

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