デベロッパー部門プライマリークラスの難所は前回(ETロボコン2014:前代未聞の“仕様変更(しかも当日朝)”付きレースをどうクリアする 〜 ETロボコン2014チャンピオンシップ大会〜)と同じ。内容については詳しく紹介しないが、優勝は「ガラナエクスプレス」(リコーITソリューションズ ES事業部 札幌事業所)。Lコース/Rコースともに安定した走りで、難所も完全制覇していた。
走行タイムだけ見れば一番速かったのが「FCTawashi」(富士通コンピュータテクノロジーズ)。カーブのショートカットも駆使した走りは圧巻だったが、残念ながら難所を1つもクリアできなかったため、総合順位は9位に留まった。
表彰式では、星光行・ETロボコン実行委員長が総評をコメント。デベロッパー部門については、「プライマリークラスはもっと走れるはず。地区大会ではちゃんと走っていたのに、なんで転んでしまうかなと。アドバンストクラスも、地区大会では見事に走っていたのに、新幹線を突破できたチームが少なかった」とし、本番への対応力不足を指摘した。
またイノベーター部門については、「前回よりもレベルが上がった」と評価。「前回まではぎこちなさが目立ったが、今回はプロモーションビデオを活用するなど、プレゼンテーションの完成度が高かった。次回はもっとレベルを上げて、イノベーションを起こせるような企画に挑戦して欲しい」と期待を述べた。
新部門が増えるなど、ETロボコンは2年前から変革期にあるが、次回はどうなるのだろうか。技術委員長の江口亨氏に聞いてみたところ、「アドバンストクラスは全く違うものにしようと考えている」とのこと。ライントレースでは無くなる可能性があるとのことで、どんな競技になるのか楽しみなところだ。
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