FabCafe Globalは、デジタルファブリケーション領域のグローバルクリエイティブアワード「YouFab Global Creative Awards 2015」の受賞作品を発表。グランプリ、準グランプリの他、ファイナリスト作品23点を選出した。
FabCafe Global(東京、台北、バルセロナ、バンコク)は、デジタルファブリケーション領域のグローバルクリエイティブアワード「YouFab Global Creative Awards 2015」の受賞作品を発表した。
グランプリには米マサチューセッツ工科大学(MIT)出身の男女ユニットが立ち上げたデザインスタジオNervous Systemによる3Dプリンタ製ワンピース「Kinematics Dress」が、準グランプリにはチリ出身のDiego Pinochet氏によるジェスチャーでデザイン・製作が行える5軸CNCマシン「Making Gestures:A personal Design and Fabrication system」が選ばれた。グランプリにはトロフィーと賞金1000米ドルが、準グランプリにはトロフィーと賞金500米ドルが贈呈される。
同アワードは、デジタル工作機械を用いた新しいモノづくりの手法であるデジタルファブリケーションにクリエイティブの側面から光を当て、世界中のモノづくりの未来をさらに面白く、さらにパワフルに活性化させることを目指し開催されたもので、4回目の開催となる。応募カテゴリーとして「PRODUCTS」「ART」「MACHINES」「HACK」「BEYOND」の5つが設けられ、2015年7月1日〜9月30日までの期間で作品を募集。26カ国から合計152作品が集まった。
今回審査を行ったのは、慶應義塾大学 環境情報学部 准教授の田中浩也氏、クリエイティヴキュレーターの四方幸子氏、ライゾマティクス 代表取締役社長の齋藤精一氏、ArchitectkiddプリンシパルのLuke Yeung氏、プロダクトデザイナーのLuki Huber氏、Zeczec共同設立者のQuake Hsu氏の6人。「アイデアのオリジナリティーとユニークネス」「革新的であること」「デジタルファブリケーションの技術を効果的に活用していること」「分かりやすく人々の感動を生み出していること」「デザインが優れていること」「世界レベルで注目を集める力を持っていること」という審査基準を基に、一次審査、最終審査を行い、グランプリ作品1点、準グランプリ作品1点、ファイナリスト作品23点(日本からの作品11点)を選出した。
またファイナリスト作品23点の中から、宮田明日鹿氏による「町を編む」、MESHプロジェクトによる「MESH:スマート DIY プラットフォーム」、Jon McTaggart氏による「Artifacts」が審査員特別賞に選ばれている。
今回の受賞作品は、2016年1月23〜2月8日までの期間、FabCafe Tokyo(東京・渋谷)にて展示される予定だ。
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