豊島氏は新型プリウスで目指した「4つのFUN」、かっこいい/走りがいい/燃費がいい/装備がいいについて紹介した。
「かっこいい」は低重心化で実現した。3代目プリウスと比較してフロントエンド先端を70mm、全高を20mm、リアエンドを55mm、それぞれ下げた「精悍なボディーフォルム」(同氏)によるものだ。低全高と、居住空間や荷室の広さを両立させた。プリウスを横から見た外観の特徴である「トライアングルシルエット」のルーフ頂点を前方に移動させて空気抵抗を減らし、空気抵抗係数(Cd値)は3代目プリウスの0.25に対して0.24を達成した。
「走りがいい」は、乗った時の車内の静粛性や、スムーズな発進と停止、ワインディングでの軽やかさ、高速道路での安心感など、さまざまな場面で走行性能を高めた。「燃費がいい」は言うまでもなく、最も燃費の良好な「Eグレード」で達成した40.8km/l(JC08モード)だ。
「装備がいい」は標準装備の充実を指す。全車で標準装備としたのが、フロント/リヤのLEDランプと、速度やハイブリッドシステムの動作状態などを表示する4.2インチのカラーTFTモニターを用いるセンターメーターだ。
また、上位の「Aグレード」では、運転支援システム「Toyota Safety Sense P」や、駐車など低速走行時の障害物を検知する「インテリジェントクリアランスソナー」、駐車を支援する「シンプルインテリジェントパーキングアシスト」、カラー表示のヘッドアップディスプレイを標準装備とした。
「これだけ装備がいいなら(3代目プリウスから)値上がりした分も納得がいくと、お客さまから聞いている」と車両価格と装備でバランスが取れていることに言及した。
トヨタ販売店での新型プリウスの試乗は、2016年1月9日から全国でスタートする。トヨタマーケティングジャパンは、試乗の感想やデータを「視える化」するWebサイト「Prius I.D.」を2016年1月下旬から公開する。新型プリウスに乗った感想を分かりやすく伝え、販売店での試乗を促す取り組みだ。
同サイトでは、人工知能が試乗のアンケート結果をネガティブな内容とポジティブなものに分類し、ビッグデータとして表示するという。地域ごとの好みの傾向なども閲覧できるようにする。試乗した人の生の声で、新型プリウスへの関心を高める。
発売日の2015年12月9日からは、一般ユーザーに先駆けて新型プリウスに試乗した34人の感想が映像で公開されている。
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