新型「プリウス」は、最も安価な「Eグレード」を含めた全グレードで運転支援システム「Toyota Safety Sense P」を採用している。オプション価格は税別で8万円。3代目プリウスの運転支援システムと比べて大幅な機能向上を図りながら、半額近い値下げを実現している。
トヨタ自動車が2015年12月9日に発売した新型「プリウス」は、運転支援システムとして、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせて用いる「Toyota Safety Sense P」を採用している。上位の「Aグレード」と「Aプレミアム」では標準装備となっているが、主力グレードの「Sグレード」、JC08モード燃費40.8km/l(リットル)を達成した最も安価な「Eグレード」でもオプションとして選択可能だ。オプション価格は税別で8万円となっている。
トヨタ自動車は2015年4月から、運転支援システム「Toyota Safety Sense」の導入を始めている。Toyota Safety Senseは、小型車向けの「Toyota Safety Sense C」と中型〜大型車向けのToyota Safety Sense Pに分かれている。
市場導入で先行したのはToyota Safety Sense Cで、「カローラ」を皮切りに、「オーリス」「シエンタ」「ヴィッツ」「アベンシス」「アクア」など採用を広げている。価格は税別で5万円だ。
一方、Toyota Safety Sense Pは、2015年8月発売の「ランドクルーザー」から採用が始まっており2015年内に5車種に採用を広げる計画になっていた。新型プリウスはその中の1車種となる。
これまでToyota Safety Sense Pは基本的に標準装備として採用されていたため価格は明かされていなかった。オプションとして用意された今回の新型プリウスで、税別8万円という価格が示された格好だ。
なお3代目プリウスでは、ミリ波レーダーを用いる運転支援システムを採用しており、オプション価格は税別で14万円だった。Toyota Safety Sense Pは、このミリ波レーダーを用いる運転支援システムと比べて、自動ブレーキが歩行者との衝突回避も可能になるなど大幅な機能向上が図られているにもかかわらず、半額近い値下げを実現してたことになる。
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