ムトーエンジニアリングは、自社で開発・製造を行ったDLP方式の光造形3Dプリンタ「ML-48」の受注を開始した。
ムトーエンジニアリングは2015年12月7日、自社で開発・製造を行ったDLP(Digital Light Processing)方式の光造形3Dプリンタ「ML-48」の受注を開始した。販売価格(税別)は69万8000円である。
同製品は、光硬化樹脂の露光にDLPを用い、吊り下げ方式の積層造形を採用したことで小型化を実現。独自開発した光硬化樹脂の特性と、同製品向けに最適化したオリジナルのスライサーソフトウェアとの組み合わせにより、高精細な造形を可能とした。これにより、工業製品のデザイン検証だけでなく、試作、宝飾品デザイン、フィギュア、歯科用歯型などの造形も行えるという。
また、独自開発のロストワックス樹脂(販売時期、価格は未定)を用いることで、歯科用補綴物(ほてつぶつ)や工業製品、宝飾品の鋳造も可能だとする。
同製品の外形サイズは260×230×480mmで、重さは10kg。最大造形サイズは48×27×80mmで、最小積層ピッチは25μmである。同製品の販売に併せ、光硬化樹脂3本や造形バットフィルム10枚、洗浄用エタノールなどをセットにした「スターターキット」(税別価格:2万6000円)の提供も行う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.