スズキ「ハスラー」のターボ車が「S-エネチャージ」搭載、ステレオカメラも採用エコカー技術

スズキがSUVタイプの軽自動車「ハスラー」を一部改良した。マイクロハイブリッドシステム「S-エネチャージ」をターボエンジン車にも導入するとともに、一部グレードの運転支援システムにステレオカメラを用いる「デュアルカメラブレーキサポート」を採用した。

» 2015年12月07日 15時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 スズキは2015年12月7日、SUVタイプの軽自動車「ハスラー」を一部改良すると発表した。2015年5月に自然吸気エンジン車に採用したマイクロハイブリッドシステム「S-エネチャージ」をターボエンジン車にも導入するとともに、上位の「Xグレード」と「Xターボ」の運転支援システムとしてステレオカメラを用いる「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備した。ターボエンジン車のJC08モード燃費は、2WD車で従来比1.0km/l(リットル)向上の27.8km/l、4WD車で同1.2km/l向上の26.2km/lとなっている。

一部改良した「ハスラー」ではボディカラーに新色を採用。「アクティブイエロー ブラック2トーンルーフ」(左)と「ポジティブグリーンメタリック ブラック2トーンルーフ」(右)(クリックで拡大) 出典:スズキ
一部改良した「ハスラー」の内装(クリックで拡大) 出典:スズキ

 S-エネチャージを搭載するターボエンジン車の税込み価格は、「Gターボ」の2WD車が135万9720円、4WD車が148万6080円、「Xターボ」の2WD車が154万7640円、4WD車が167万4000円。新たに追加された特別仕様車の「J STYLEIIターボ」は2WD車が161万1360円、4WD車が173万77200円。

特別仕様車「J STYLEIIターボ」が採用する専用ボディカラーの1つ「フェニックスレッドパール ホワイト2トーンルーフ」(左)。内装も専用色の「ブラックパール」に(右)(クリックで拡大) 出典:スズキ

 また今回の一部改良では、最も安価な「Aグレード」を除き、装備変更による価格改定が行われている。自然吸気エンジン車で中位の「Gグレード」は、チルトステアリングや運転席シートリフター、フロントアームレストボックス、助手席ヒーターなどの装備充実により、1万1880円の値上げとなった。Gターボは、Gグレードと同様の装備充実に加えてS-エネチャージを採用したことで2万7000円の値上げ。Xグレードは、運転支援システムがレーダーブレーキサポートからデュアルカメラブレーキサポートに変更になったことで3万7800円の値上げとなり、XターボはS-エネチャージとデュアルカメラブレーキサポートの両採用によって5万2920円の値上げとなっている(全て税込み価格)。

 今回の一部改良を受けての月間販売目標台数は5000台。2013年12月の新規発売時と同じである。

 なお、スズキのターボエンジン軽自動車では、2015年8月に「ワゴンR」と「スペーシア」がS-エネチャージを採用している。ワゴンRのターボエンジン車のJC08モード燃費は、S-エネチャージの採用により、2WD車が27.0km/lから28.0km/lに、4WD車が25.2km/lから26.4km/lになっている。これは、今回のハスラーと同じだ。

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