大型射出成形機に対応可能な世界最大級の高負荷駆動用研削ボールねじFAニュース

日本精工は、世界最大級の「高負荷駆動用研削ボールねじ」を発表した。大型の電動射出成形機にも対応可能なので、自動車部品などの軽量化に貢献する。

» 2015年12月03日 07時00分 公開
[MONOist]

 日本精工は2015年11月13日、大型の電動射出成形機にも対応可能な、世界最大級の「高負荷駆動用研削ボールねじ」を発表した。

 自動車大型部品の成形には、一般的に耐荷重性能の高い油圧駆動の射出成形機が使用されている。今回開発された高負荷駆動用ボールねじは、省エネに優れ、油を使用しない大型の電動射出成形機に対応。型締力3000t級の射出軸にも適用可能で、自動車部品の軽量化に貢献するという。

 また、同社が独自に開発した長尺ナットのねじ研削技術により、ナット内の負荷ボール個数が増加。これにより、許容最大軸方向荷重が従来製品の1.3倍に、寿命も2.8倍に増加した。さらに、ボールの循環に独自のデフレクター接線すくい上げ方式を専用設計し、軸径140mm以上、ボール径1インチの大型ボールねじでも高速回転が可能になった。

 同社では、大型高負荷荷重用ボールねじ全体で2018年に10億円の売り上げを目指すとしている。

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