今期の連結業績については予想値を修正した。売上高は前回公表(2015年7月30日)の数値よりも100億円多い4兆3800億円(前年度比1%増)としたものの、営業利益は200億円少ない3000億円(同6%減)。税引前当期純利益も50億円少ない3150億円(同2%減)へと下方修正している。
松山彰宏常務執行役は「営業利益が上期の業績予想を下回ったことや、第2四半期の受注状況をみると自動車機器は好調だが、FAシステムや半導体事業が前年を下回っていることなどよる」と下方修正要因を述べた。受注の悪化は中国の景気減速の動きが最も大きく、スマートフォン向けのNCが6月あたりから受注が急減している他、エアコン事業も採算が厳しくなるなど各セグメントに現われている。
また、中国市場の見通しについては「半導体の受注が下がりつつあり客先で在庫が増加している。早くて底を打つのは12月頃だろう。同様にFAシステムでも一定量の在庫があり、第3四半期中の回復は難しいとみている」(松山常務)としばらくは低調に推移しそうだ。
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