ARMが「Mali-400」をベースに消費電力を約半分としたGPU「Mali-470」を発表。「ウェアラブル/IoTデバイスなどで、スマートフォンレベルのグラフィックスを実現可能にする。
英ARMは2015年10月26日、GPU「Mali-470」を発表した。ライセンス供与は既に開始されており、2016年下半期には搭載製品の量産が開始される見込みだ。
Mali-470は10億台以上の機器に搭載されたGPU「Mali-400」をベースに消費電力を約半分とすることで、スマートウォッチやホームゲートウェイ、産業用制御パネルといったウェアラブル/IoTデバイスへの搭載を狙ったものだ。「ウェアラブル/IoTデバイスなどで、スマートフォンレベルのグラフィックスが実現可能になる」(同社)
シングルコア構成で640×640ピクセル表示が可能で、マルチコア構成とすればさらに解像度を引き上げることも可能だ。全体的な反応速度とフレームレートの向上も実現しており、ダイサイズもMali-400から約10%削減されている。また、Mali-400と同様のOpenGL ES 2.0 APIとドライバースタックによっての開発が可能なため、既存アプリケーションの最適化も必要ないとしている。
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