安川電機は、減速機構とモーターが一体化した、小型関節駆動ユニットを開発した。同社製のACサーボドライブを搭載して汎用性を高めたほか、樹脂材料を適用し、構造を簡素化することで、小型・軽量化した。
安川電機は2015年10月5日、減速機構とモーターが一体化した、医療・福祉分野向けの小型関節駆動ユニットを開発したと発表した。
同社は、メカトロニクス技術と人間の能力を融合し、生活の質を高める機器として、「ヒューマトロニクス機器」の開発を進めている。現在、医療・福祉分野では、高齢化社会に伴う介助者不足と介助者の負担軽減の観点から、ヒューマトロニクス機器の開発・製品化が求められている。例えばリハビリテーション分野では、新たな訓練機器の開発により、介助者の負担軽減に加え、効率的な訓練による障害回復の促進が期待できるという。
今回開発された小型関節駆動ユニットは、減速機構とモーターを一体化し、機器への取り付けを容易にしている。また、同社製のACサーボドライブを搭載し、汎用性を高めた。サイズは幅92×奥行き81×高さ41mm、質量は380gで、樹脂材料を適用し、構造を簡素化することで、小型・軽量化した。定格出力トルクは3.5N・m、最大出力トルクは9N・mとなっている。
同社では、同ユニットの開発を機に、今後ヒューマトロニクス機器の開発を進め、医療・福祉市場での新たな創造を図るとしている。
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