さて、ピットレポートの最後を締めくくるのは鳥取大学、フレーム班の石井裕基さんにお話を伺いました。
S 今年の結果はいかがでしたか?
石井さん(以下I) まず車検に臨み、技術検査とティルトは合格したのですが、騒音測定時に電装系のトラブルでエンジンがかからず、原因特定〜修理に手間取り、結局時間切れで動的審査に進めませんでした。
S ありゃ、それは残念だったね……
I でも車検だけはどうしても通したかったので、何とか修理して昨日騒音とブレーキテストに通りました。もう少し時間があれば動的審査に出られたのですが……。
S 今回で参戦何年目なの? そして過去最高の順位は?
I 7年目になります。最高順位は総合50位です。
S じゃあ、まだまだこれからのチームですね。まずは上位半分、40位以内を狙いたいね。部員は何人いるのかな?
I 今回遠征した8人と、来られなかったメンバー合わせて17人です。
S あまり多くはないよね。でも、早稲田大学もメンバー集めに苦労しているらしいし、新入部員の確保も大変だよね。前回のマシンから変更した点を教えてください。
フレーム担当のメンバーさん 居住性ですね。前回まではあまりにコクピットがタイトだったので、フレームの取り回しを変えてスペースを確保しました。
S (マシンの周りを歩きながら)これがウォーターポンプ、ラジエーターにファン……おっ! なんと懐かしいテールライトが付いているんだ!
メンバー全員爆笑!
S 俺はこれは見逃さないぞ! 1970年代のホンダ(本田技術研究所)のバイクのテールランプに違いない!
I テールランプが点かなくなったので、先輩のバイクから取り外しました(笑)
S 活動していて正直言って楽しい?
メンバー ……つらい……かもですね。
I そう感じちゃうのは、まだちゃんと走らせられていないからですよ。エンデュランスで快調に走れれば絶対楽しいはずです。
S そうだよね! エンデュランスを完走したときの達成感は鳥肌ものだと思うよ!やはりそれを味あわなきゃね。
I 確かに、昨日ブレーキテストに合格し、車検合格ステッカーを車体に貼った時は少し鳥肌立ちました。
S うん、それも1つの通過点。それを重ねて必ずいい成績を収めてくださいね! 応援しています!
メンバー全員 ありがとうございます!
実は筆者、2年半ほど前から仕事のために月に1〜2度鳥取に愛車を走らせています。そのため2年半で7万5000kmも走ったということを彼らに伝えたところ、びっくりしていました。モノづくり企業への支援という仕事でも鳥取県を応援しているつもりの私は、このチームへのスポンサーになることを約束しました。
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