必要な物がそろったところで、セットアップをしましょう。
まず先に、1番目のエンドミルをチャックに取り付けます。次いで、ワークテーブルに捨て板を貼り付けます。貼り付け後は、板が浮かないように全面をしっかり押し付けてください(図12)。
次に、捨て板の上にワークを貼り付けます。これも同じく全面をしっかり押し付けてください(図13)。
そして、前回と同じ手順でUSBCNCを起動し、CNCフライスの電源を入れます。機械座標を原点復帰させたら、Gコードを読み込ませます。
次に、ワークの座標原点を設定します。「Jog pad」を開いて、Jog操作でエンドミルのX・Yの位置をワークの左下まで移動させます(図14)。
エンドミルがワークの左下までたどり着いたら、次にZを降下させて刃先をワークに近づけます。「ワークとの接触まで後2〜3mmかな」というところで降下を止めて、チャックのセットスクリューをゆるめて、エンドミルの自重だけで刃先をワークの上に落とします(図15)。
このタイミングで、赤丸で囲んだボタンを1つずつ押して、X・Y・Zそれぞれの座標数値をゼロにセットします。ここが「ワーク原点」になります(図16)。
ワーク座標の全ての数値が0.000になっているのを確認して、そのままの状態でチャックのセットスクリューをしっかり締めます。これで切削の準備が整いました(図17)。
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