カーバッテリー電源から安定化電源を生成する、車載用電源ユニットを発売:設計開発ツール
コンテックは、カーバッテリー電源から安定化電源を生成し、車載環境で電子機器の安定稼働を可能にする、車載専用の電源ユニット「PWI-60D6D2」を発売した。エンジンスタート時の電圧降下による低電圧状態でも、安定した電源を供給できる。
コンテックは2015年9月8日、カーバッテリー電源から安定化電源を生成し、車載環境で電子機器の安定稼働を可能にする、車載専用の電源ユニット「PWI-60D6D2」を発売した。
PWI-60D6D2は、同社の組み込み用ボックスコンピュータ「BX-220」「BX-955S」に対応している。12VDC/24VDCのカーバッテリー電源から安定化電源を生成でき、エンジンスタート時に発生する電圧降下による低電圧状態でも、安定した電源をコンピュータに供給できる。また、サージ・電圧変動・瞬時停電などがランダムに発生する不安定な電源環境から、コンピュータシステムを保護するという。
筐体のサイズは、幅86×奥行き155×高さ44mmと小型で、重量は650g。周囲温度は−20〜70℃の範囲に対応している。24VDC電源出力コネクタを2個装備し、ディスプレイなどの周辺機器にも電源供給を可能にした。
さらに、産業用機器への電源供給を管理する電源管理ユーティリティソフトをコンピュータにインストールすれば、イグニッションキー動作に連動してコンピュータの起動・シャットダウンが可能になるという。
価格はオープンとなっている。
車載用電源ユニット PWI-60D6D2,c
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